はこだて散歩日和(パッチワーク日和)

おべんとうの時間

とっても私好みの本です。
=お弁当の時間= 2010年4月第一刷発行 (写真)阿部了 (文)阿部直美
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この本は日本全国の無名の市井の人々が39名紹介されています。
取材を始めた当時は、全日空の『翼の王国』に掲載されている訳ではないので
突然のお電話で”お弁当を取材させて下さい”と言っても断られる事が多かったのですが
それでも2007年4月の時点でスタートから80名の方を取材しています。

(下の写真)この方は土屋継雄さん 群馬県吾妻郡 お仕事は池上通運 集乳
次のページにインタビューが載っています。

=牛舎を回って、絞った牛乳を集めるのが仕事です。牛舎とJAの間を何往復かします。
仕事柄、昼の休憩時間がないんで、ちょっとした合間を見つけて 食べるんです。
母ちゃんにお願いできればいいんでしょうけど、何しろ朝3時には起きるんで
自分で、でっかいおにぎりを作ります。母ちゃんと保育士をしている娘と一緒に、
わいわい夕食を食べていると、家族っていいなぁっていつも思います。=

ここまで読むと 前のページに戻ってお父さんの握った大きなおにぎりを見ました。
無骨なんだけど 美味しそうなおにぎりです。
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千家るりさん 北海道・阿寒町 アイヌ歌舞手
=中学を卒業して、この仕事に就きました。踊っている時が、一番楽しいです。
ステージの裏の楽屋で、いつも昼食を食べています。母がいつも作ってくれます。
父は木彫り職人で、熊やニポポ人形を彫っています。
私は、父の作る髪留めが好きです。=
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佐藤はるかさん 北海道函館市 FMイルカ ラジオ・パーソナリティ
この方が126ページで出てきてびっくりぽん!だっていつも FMイルカを聞いています。
スタジオから”はるかちゃ~~ん”と、呼ぶので会ったことがない私も”はるかちゃん”です。

=中継車の中でお弁当を食べていると、窓から覗かれたり、手を振られたりすることが
たまにあるんです。そうしたら、食事中でも必ず車から降りて挨拶するようにしています。
中継車”いるか号”で函館市内を回っています。余裕がある日は
立待岬や啄木公園に車を停めて、海を見ながらお弁当タイムです。=
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小茂田良子さん 群馬県桐生市 おばあちゃん
この方の写真を見たときに とっても上品で穏やかなお顔で
この様な年の取り方をしたいと思いました。

=私が生まれてすぐに父が死んで 母は私をひとりで育てられなかったのでしょう。
すぐに私は、子どものいなかった夫婦に養子に出されました。
養子先の父は西陣織につける絵描きだったの。ハイカラな生活だったんですよ。
優しい父でね、オムレツとかビフテキなんかを食べに連れて行ったもらいました。
父が道楽が過ぎたんでしょう離婚したの。母は群馬県の桐生市で後家さんに入ったの。
府立第一高等女学校の時に父が死んで 母が私を迎えに来てくれたんです。=
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文章はほんの一部です。
どのお弁当も美味しそうで、いろんな人の人生が詰まっていました。
読み応えのある本ですよ。
(阿部了さんはNHK中井貴一のサラメシにも出ています。
放送を見た日は、茶畑で働いているおばあちゃんを写していましたが
どの方も笑顔で”美人に”撮れていました。彼の腕とお人柄でしょうね)
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コメントコメント


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こういう企画もあるんですね。うまく、その方の魅力を引き出せれば、大成功といったところでしょうか。
たいていは普通の人がモデルになるのでしょうから、説得が一番難しいことなのでしょう。

AzTak | URL | 2017/06/12 (Mon) 07:19 [編集]


Re: タイトルなし

AzTakさんコメントを有難うございます。
どなたも 自然体なんです。きっと話の引き出し方が上手なんでしょうね。
小説を読むよりも 市井の人達の歩んできた人生が心に残り励まされました。

tugumi365 | URL | 2017/06/12 (Mon) 11:22 [編集]


こんにちは
皆さん突然の取材なんでしょうけど
おいしそうで、しかもそこそこごちそうにびっくりです。
私も働いているときは、長年毎日お弁当を持って行っていました。しかし人に誇れるお弁当ではありません。
父が入院したり亡くなってからは一緒に暮らすようになった母のお弁当も作っていましたが・・・(;^ω^)
立派ではないけれど、毎日楽しみに食べてくれていたそうです。それだけどもいい思い出になりました。
この記事でふと思い出しました。

いとこいさん | URL | 2017/06/12 (Mon) 14:12 [編集]


私もお弁当の本は大好きで、「わたしたちのお弁当」という本を持っていますよ。この本も良いですね。図書館にあるかなあ。( `ー´)ノ

アタシ、NHKのテレビ番組「サラめし」も、毎週見ています。様々な生き方の人々の様々な昼食に、ほっと癒されます。茶畑のときも見ましたよ。

農家のおばあさんの回は、感動しました。80代になっても、趣味のカラオケや旅行の費用のため、毎日働いている彼女。生き生きと笑顔で、「女だからさ、(カラオケの発表会で)おしゃれしたいでしょ~が。新幹線通ったし、函館に行かなくちゃあいかんし」。ああいうふうなおばあちゃんになりたいと思いました。

朗読を勉強している身としては、中井貴一さんのナレーションもとってもためになるのです。うまいわ~(^◇^)

きたあかり | URL | 2017/06/12 (Mon) 15:43 [編集]


Re: タイトルなし

いとこいさんコメントを有難うございます。
とっても良いお話ですね。お母様にしたら いとこいさんは娘ですよね。
自分の子供に作ってもらうお弁当は 人生の中で想定外の事だったと思います。
嬉しかったと思います。私は料理が苦手で 息子のお弁当は苦行でした(笑)。
だから尚更この本に感動しています。

tugumi365 | URL | 2017/06/12 (Mon) 17:52 [編集]


Re: タイトルなし

きたあかりさんコメントを有難うございます。
私の周りでも サラメシの中井貴一さんのナレーションが好きな方がいます!!
気持ちがこもった話し方ですよね、それとユーモアがあって・・・。
新幹線で函館に行きたいと言ったおばあちゃんの回は観ませんでした残念です。
この本が図書館にあると良いですね。心が和みましたよ。

tugumi365 | URL | 2017/06/12 (Mon) 17:58 [編集]


こんにちわ^^

素敵なテーマの本ですね^^
どのお弁当も、愛情こもったお弁当ですね^^

私も母に作ってもらっていた頃を
思い出しました^^
毎日、お弁当の中身を見るのが楽しみで☆

取材も大変だったのでしょうね^^
突然申し込むのですから。
でも、そこで主人公の方の背景に触れられて
温かみを感じました^^

読んでみたいです^^

mauloa | URL | 2017/06/12 (Mon) 18:39 [編集]


Re: タイトルなし

mauloaさんコメントを有難うございます。
お母さんに美味しいお弁当を作って貰っていたのですね。
大人になって分かる・・・ 感謝ですね。
主人公の方の背景触れられる・・・取材する方も温かみのある方だから
心を許してお話をしてくれるのでしょう。心が温まる本でした。
ぜひお読みください。mauloaさんの感想も聞かせてくれたら嬉しいです!!

tugumi365 | URL | 2017/06/12 (Mon) 18:51 [編集]