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はこだて散歩日和(パッチワーク日和)

「甲斐みのり」さんの本を2冊紹介

甲斐みのりさんは おばあ様やお母様がお菓子の包み紙を大切に保管して
味気ないノートや本のカバーにするのを見て育ちました。

大学生になり本の装丁や広告デザインに興味を持つようになります。
それから収集するようになりますが
お店に行って実際にお菓子を包んでもらうのをルールにしています。
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(左)美術大学の学生が描いた「パリの風景」
(右)こんな布があったら 即購入 銀座千疋屋
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甲斐みのりさんが実際に小物入れなどに使っている 全国各地の箱や缶。
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本を開いて・・・道民としてとても嬉しい!!
札幌「千秋庵製菓」大正10年創業
愛嬌があって ほっと和めるデザインです。
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「資生堂パーラー」
明治35年から 日本初のソーダー水 アイスクリームを販売。
すべてがお洒落です。左ページの真ん中「花椿ビスケット」の缶が素敵。
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本書では作家別でも載せています。
お馴染み「アンパンマン」の作家 やなせたかしさん。
(仙台市 北上京だんご本舗)
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この「きびだんご」生協のドドックで買いました。
江戸時代に創業 岡山市 廣榮堂
日本全国の子供たちに きびだんごを広めたいと 
平成5年に絵本作家の五味太郎さんに依頼。
五味さんの絵とは気が付かず しっかりと可愛いところを切り取って
今でも「栞」にしています。

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=歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ=
東京大空襲で焼けなかった「旧宮家」の建物が今も残っていて
邸宅時代そのままの家具、内装やステンドグラスなど見どころ満載。
(こちらは 旧李王家東京邸 皇族の邸宅を多く手掛けた 旧宮内省の設計)
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階段の踊り場の 高さ5メートルのステンドグラス。
この本を持ちながら東京散歩に行きたいものです。
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=出掛けていますので コメント欄を閉じています=

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ミ・ト・ン

=ミ・ト・ン= 小川糸(著) 平澤まりこ(画)
2017年11月初版発行

この本の表紙の絵はラトビアの文様です。
ざっくりとした内容ですが
ラトビアの文様を編みこんで手袋を作るマリカの物語です。
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私の知人にこのラトビアの文様を編みこんで作品を作る方がいます。
(H15・10・6のブログで紹介しました)
その時はただただ文様の緻密さに驚きましたが 今回「ミ・ト・ン」を読んで
ラトビアの歴史を知ることができました。
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ラトビアは1940年 ソビエト連邦に 約半世紀にわたり占領されます。
その間自分たちの文化を否定され 民族衣装を着ることも禁止されます。
ただ寒くて冬を越せないためミトンを作るのは許されました。

1991年独立。
当時このニュースは知っていましたが 私の関心は薄かったです。

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女の子は小さい頃からおばあさんや母親から「ミトン」の作り方を教えられ
結婚をする時には 自ら作ったミトン・靴下・帯などを
「ながもち」一杯にして嫁ぎます。
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ラトビア人の多くが信じる「ラトビア神道」は 
日本における「八百万の神」の様に 
木や石や土や火など あらゆるものに神様が宿る多神教です。

下の写真の文様にはソレゾレの意味があります。
アイヌ文様にも通じるものがあると思いました。

最後のページにはこの様に写真がたくさん載っていて
小川糸さんと一緒に旅をしているようで
イメージが広がり 楽しくラトビアを勉強させて頂きました。
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恋歌(れんか)

久し振りに本の紹介です(幕末の話に合わせてリカちゃんも和服で)。
恋歌 朝井まかて著 2013年8月第一刷発行

全く予備知識なしで読みました。
読後これは史実に基づいた 歌人中島歌子の半生の物語でした。
(樋口一葉の師です)
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幕末の江戸で熱烈な恋を成就させて 
江戸から水戸藩の「天狗党」の志士に嫁いだ歌子。
水戸藩の内紛に巻き込まれて 藩士の妻である歌子や他の天狗党の妻子は
投獄されてしまいます。

獄中では幼い子供までも「斬首」されて この物語の大半を占めました。
(読んでいてつらいシーンでした。)
明治政府の要人の中には「水戸藩」の人の名前が有りません。
なぜなのか?歴史を知る良い機会でした。

この本は 散歩途中にある「図書室」で 初めての方に紹介されて読みました。
「夕飯の後片づけを早くして ベットの中で本を読む時間が好き」
「寝る前の時間なので 読んでいて心がほっこりする本が好き」
私も本に期待する所が同じで賛同しました(他にもお勧め本を紹介して頂きました)。

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北海道限定 サッポロクラッシックの
「戊辰戦争終結150周年」の限定缶です。
イケメンの土方歳三の絵です。
歌子の夫もかなりのイケメンだったそうです。

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曙に咲く

久し振りの本の紹介です。
=曙に咲く=蜂谷涼著 2018年11月発行
ブロ友の方から 
私が住んでいる七重(現七飯町)が舞台になっている小説があります・・・と、
紹介して頂き読んだら 物語に引き込まれてしまい その日のうちに読破。
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津軽の商家に生まれた「鶴」は、戊辰戦争が終わった後函館に渡ります。
この頃の七重村は 西洋野菜や畜産を教えるために
開拓使御雇農業方の外国人が来ていました。

鶴は七重村郊外の「峠下ホテル」で働き始めます。
読んでいる内に その場所が気になり ドライブがてら探しに行く事に。

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「峠下ホテル」は外国人技術者や政府要人向けのホテルで
横浜から来たコックにより本格的な「西洋料理」を出していたそうです。
鶴をはじめとした女中は 外国人から英語を習いますが
この後の人生に役に立ちます。

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ここで知り合った「エドウィンダン」に求婚されますが
当時は外国人との結婚は「その家の恥」のようで
父からは「除籍」してもらえませんでした。
鶴はエドウィンダンに付いて 七重・東京・札幌と移りますが
役所の届出書には「妾」とか「女中」と書かれています。

「峠下ホテル」から4キロほど函館寄りにある
元の七重官園の様子が写真とともに表示していました。
(写真があるとイメージが湧きますね)
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唯一残るのが「当時の石垣」です。
右側には 七飯町立「七重小学校」があり 桜の季節には
見事な並木になります。
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エドウィンダンは長年の功績を認められ「勲五等双光旭日章」を貰います。
札幌県令(知事の様なもの)の黒田清隆から 
青森県令に鶴の籍を送るよう願い出てくれて ようやく正式な妻になったのは
七重で出会ってから9年余り ダン36歳 鶴24歳の時でした。
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小学校向かいにある 和菓子のお店 
ここのチョコレートのお菓子が美味しいの~(笑)。
(4/28追記「エドウィンダンの妻ツルとその時代」阿部三恵著を読んだら
ツルの結婚に力を貸してくれたのは初代札幌県令の調所広大だと
書かれていました)


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大家さんと僕


=大家さんと僕= 矢部太郎著
2017年10月30日初版発行
なんと!たったひと月で 第五刷です。

函館図書館の新刊情報で予約しました。
本の内容は、全然把握していなくて 「小説」だと思っていました。

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ところが漫画で・・・・読んでいるうちに この大家さんの魅力にはまりました。
大家さんは終戦の年に17歳 今年90歳になります。
読み進めてゆくと かなりのお嬢様だったみたいです。
頭脳明晰でユーモアセンスがあります。

太郎さんは二世帯住宅の二階を借りていますが 夜遅くに帰ったら
玄関に洗濯物を取り込んでいて「畳んで」置いてあったりと
読んでいる私も驚きましたが 大家さんの人柄と矢部太郎さんの人柄が
家族のような関係になってゆく過程が書かれています。

本を読んでいて「この大家さんにぜひ一度お会いしたい」と思いました。
心がほんわかして とっても面白かったです。


下はボケボケの写真です。
孫の中学校の制服姿 ブレザーが大きいと言っていますが
三年間着るんだから この位が良いよ~。

お姉さんの姿になって・・・・成長は嬉しいけど
ホッとしたような 少し寂しいおばあちゃんでした。

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