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はこだて散歩日和(パッチワーク日和)

ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー

図書館も5月末まで「休館」になってしまいました。
本がないと「暇がつぶせません(笑)」 
(パッチワークを一生懸命すると肩が凝ります)

「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」ブレイディみかこ著
孫から借りました。(函館図書館では予約待ち人数が約100名)
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裕福な親がいるカトリックの小学校に通っていた「11歳の少年」と「母」は
家の近くの「元 底辺中学校」からの学校見学会の招待状を受けます。
(英国では 子供の通う学校を選べるシステムです)

見学会では子供たちの「音楽部」の演奏から始まりました。
その後、教室を案内されるのですが カトリック小学校にはない
教員のフレンドリーな対応に熱意を感じました。

ここで題名の イエローは東洋人ですが
ホワイトは「ホワイト・トラッシュ(白い屑)」英国の白人労働者階級を指す
差別用語です。この人たちの子供が通う学校が「元底辺中学校」です。

2010年政権を取った「保守党」は大規模な緊縮政策を始めますが
その影響は子供たちにも及びます。

お金が無くてランチを持ってこれない子は 外で空腹を抱えて過ごすし
体が成長しても 制服が買えなくて つんつるてんの制服を着てくる子がいます。
読んでいて昭和30年代に小学生時代を過ごした私は「腹立たしい」思いになりました。
その頃はみんな貧しくて ズボンの膝にはツギが当てられていたのは普通でした。
今の時代 まして英国がこのような状態だとは ナント情けない事でしょうか。

少年の母は 着なくなった制服を 
ミシンで繕ってリサイクルするボランティア活動をします。
少年の友達の「ティム」は兄のお下がりを着ていますが
ボロボロで この子にリサイクルした制服を上げたいのですが
貰った相手が傷つかないように どんな切り出し方が良いのか?と悩みます。
自宅に来て貰って ミシン掛けをしている母の仕事を見ていたティムが
帰りがけに「制服」を渡しました。
ティムは「どうして僕にくれるの?」と聞きますが
少年は「君は僕の友達だからだよ」 ティムは「サンクス」といってハイタッチをして
玄関から出て行った・・・・このシーンに涙がこぼれました。

イギリスのリアルなこの体験記には 深く考えさせられました。

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読書

コロナの影響で図書館がお休みになる一日前の4/18に
本を10冊借りて来ました。

「迷いながら生きていく」(五木寛之著) 以前にも何冊か読んでいましたが
この題名に惹かれました。
昭和7年生まれの著者は 軍国少年として育ちますが 13歳の時に終戦。
朝鮮半島に取り残されます。
「治安は維持される 一般市民は現地に留まるように」と。
ところが軍人はいち早く日本に帰ってしまいました。そこからが苦難の始まりでした。
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その時から「国の言う事を信じるな」との考えになりますが・・・・
今のコロナ騒動では「国は国民の命を一番には考えていない」と知りました。
オリンピックの駆け引き ここでつまずいたと私は考えます。
オリンピックの先延ばしが決まったトタンに 
東京都のコロナ感染者数が一気に増えましたよね。
「何か隠していたんじゃないの?」子供だって変だと気が付きましたよ(我が孫)。

生きて行く上での 心の指針となる文章を読み込んでいます。

物が売れないので 函館商工会議所が
「函館朝市」「はこだて自由市場」「中島廉売」で使える 
5000円分の商品券のプレゼントを企画しました。
(どこの市場で使える商品券かは 指定出来ません)
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我が家は「中島廉売」の常連さんです。
地元を応援しています。

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セバットソング

「セバットソング」谷村志穂著 2019年11月初版発行

七飯町大沼湖畔にある 大沼学園が舞台になっている物語なので
散歩途中にある「図書室」にリクエストして読みました。
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大沼学園はかつては「感化院」と呼ばれて 様々な理由で親から離れて
職員たちと寮生活を共にする場所です。
入所した子供たちの多くは虐待を経験しているそうです。
その上で非行に走ったりして 大人を安易に信用しません。

施設を束ねる「藤城遼平」の娘「ゆき」は 偶然You Tubeで唄う
父の教え子「摩耶」を知ります。同じく兄の「拓弥」とも出会います。

家庭に恵まれない子供たちのために「安心できる場所」をと
奔走する藤城遼平と歌手の摩耶は実在の人物です。

虐待されて亡くなる子供たちのニュースに接すると
「なぜお母さんは かばわなかったのか?」との怒りを覚えますが
摩耶と拓弥の母も再婚相手の男に依存していて
子供たちは 暴力を受けて育ち 家出を繰り返します。

谷村志穂さんの「筆」の魔力で 借りた当日には読み切りました。

ところで「セバット」の意味ですが「狭い場所」アイヌ語からも来ているそうですが
温かい水がそこだけに注ぎ込み、唯一氷結しない場所。
(ブログを読んで下さる 貴女のために 大沼まで行って写真を撮って来ました
手前と向こう側に境目が見えますか?)
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遠いシベリアから飛来してくる白鳥さんも羽を休める場所です。
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9月1日 母からのバトン

樹木希林さんが好きで この本を借りました。
2019年8月第一刷発行 発行所 (株)ポプラ社

本の内容を知らないで借りましたが 
私のブログを読んで下さっている方にも
知って欲しいと思い記事にしました。
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希林さんは2018年9月15日にこの世を去りましたが
9月1日に病室で「死なないでね、死なないでね」ってつぶやいていたそうです。

2015年に内閣府が発表した「自殺対策白書」の
過去40年の18歳以下の自殺者の統計では 夏休みが終わる
この9月1日に自殺する子供が131人いたそうです。
(9/2 94人 8/31 92人 )これだけの子供が自殺しているのに
どこのマスコミも記事にしていなかったそうです。

学校に通う事が出来ない「不登校の生徒」が出口を見つけられないまま 
自殺を選びました。

私の知っている方の子供が
勉強が好きで自分から私立の中学校を希望して通いました。
ところが 最近登校していないことを知りました。

私の年代は 子供が学校に通うのは「当たり前」の事です。
お嫁さんにこの話をしたら
「上の子の時と下の子の中学校では 不登校は当たり前にあるんですよ!」

中二の孫「ずっと休んでいた子が ある日登校してきて
いつもと変わらずに勉強して 周りの子とおしゃべりして
給食を食べて・・・・でも次の日からまた来なくなる 
別にいじめられている子供ではないの」

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夫は「親は子供を学校に通わせる 義務はあるけど
子供が無理して学校に通う義務はないのでは?」

希林さんも幼稚園の時から「周りと違った子供」だったそうですが
お祖母ちゃんは「誰かと自分を比べるような、はしたないことはダメ」
両親も「これはダメ それは違うでしょ」と子供には言わなかったそうで
他人と比べて卑屈には育たなかったそうです。

この本は かつて不登校だった方や
そんな子供をサポートする方との 
希林さんの娘の内田也哉子さんとの対談集です。
読んでいると 子供たちの問題だけではない
社会の中で生きずらさを感じている大人にも参考になる本だと思いました。

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コタンの口笛

いつも私のブログにコメントをくださる「アカゲラさん」からの紹介です。
中学生の頃に読んでから 再読との事。
昭和51年(1976年)
石森延男児童文学全集第12巻 この中に「コタンの口笛」全巻が入っています。
函館図書館にはこの本しかなくて(何冊かに分かれている本も有)
ナント厚さ5センチ 重さ1kg超 594ページ
寝ながら(ゴロゴロしながら)本を読のが好きな私には 重すぎ(笑)。
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背筋を伸ばして「ピシッ」とした姿勢で机に向かって読んでいます。
私は「あとがき」から読むのが好きです。
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石森延男さんは1897年(明治30年)札幌生まれ
小学生の時から数えると4つの戦争を経験しています。
日露戦争・第一次世界大戦・日中戦争・第二次世界大戦です。
「人と人との争いの一つには 相手の人をあなどる(相手の人が貧しい
地位が低い・教養が足りない・文明が進んでいない)
こんなことが相手を馬鹿にしていさかいが起こる。

和人ははたして、アイヌの人を今まで見くびらなかっただろうか?との
反省を含めてこの本を書きました。
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「コタンの口笛」には母親を亡くしたマサとユタカ(姉中3と弟中1)の
中学生時代からの話が中心です。
(594ページのうちまだ268ページ、まだ途中ですが。)
同級生のお金が無くなると「アイヌであるマサが疑われる」なんて序の口です。
そんな中でも先生や優しい人たちにも恵まれて 二人はたくましく育っていきます。

アイヌの生活や文化・風習が分かりやすく 本の中で紹介されています。
文章も平易な言葉で書かれていて(児童文学なので)
この一冊で アイヌの歴史が勉強できます。
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毎日少しずつ楽しみながら読んでいます。

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