FC2ブログ
 

はこだて散歩日和(パッチワーク日和)

少年と犬

第163回直木賞受賞作だから借りたわけではありません。
予約が60人待ちでようやく読みました。

この表紙の絵がこの物語を示唆しています。
001_20201017124353030.jpg

この小説のあらすじは全然知らないで借りました。
それが良かったと思います。

目次のように6つの物語からなっていますが
このワンちゃんには「マイクロチップ」が埋め込まれていて
釜石市の出口春子さんの「多聞」君で住所と電話番号が分かりますが
ご本人には繋がりません。
002_20201017124354b41.jpg
=人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。
こんな動物は他にはいない=(老人と犬の章から)

「多聞」君は6年の歳月をかけて釜石市から熊本市までの距離を歩き
その間5人の人と関わる小説です。
各「短編」なので読みやすくて馳星周さんの文章力に引き込まれ
一気に読みました。
最後は「感動的」な結末を迎えますが これから読む方の楽しみを奪うので
この辺で止めておきます(笑)。

馳星周さんは北海道の浦河町出身(競走馬のサラブレッドの牧場が沢山あります)。
今回は7度目のノミネートで直木賞をゲットしました。
北海道発のテレビで拝見しましたが 
人柄の良さが画面からでも滲み出ていました。

是非読んでみて下さい。心が癒されますよ~~。

PageTop

岡田晴恵さんの本を2冊

8/22「サワコの朝」に岡田晴恵さんが出演されました。
感染症の学者として羽鳥慎一モーニングショーにも出ていますが
どんな方かと興味がありました。

子供たちにも分かるような著書(絵本も含む)等々100冊の本を出版。

015_20200912152715f3f.jpg

「病気の魔女と薬の魔女」は児童書ですが
天然痘をはじめとした大疫病の歴史と新型インフルエンザについての
知っておくべき知識を大人から子供まで分かるように
=感染症について「正しく怖がる」知識=を
病気の魔女と薬の魔女を登場させて書いています。

「コロナは怖いと過剰に煽っている」との批判が一部にありますが
岡田晴恵さんは最初からPCR 検査数を大幅に増やすべきと言っていましたが
厚労省の動きが鈍く それが日本の検査能力の低さと医療体制の矛盾を突くことになり
政権に忖度した厚労省から岡田晴恵さんをメディアから引っ込んで貰いたい
思惑につながった一面も今回調べて分かりました。

デビ夫人が岡田晴恵さんを「キャバ嬢」みたいだと批判していましたが
洋服は通販で購入した自前を着ているそうですが
テレビに出る人には局の方でスタイリストを付けるとか・・・・
見た目にもアドバイスをしてくれたら
こんなにも批判されなかったのではないかなぁ~と私は思っています。

=マスクと手洗い・三蜜回避=が重要である事を 本を読んで再確認しました。

PageTop

希林のコトダマ

「希林のコトダマ」椎根和著 2020年4月初版発行

樹木希林さんが亡くなってから沢山の本が出版されました。
この本は希林さんと親交のあった椎根和さんが、娘の也哉子さんにお願いして
希林さんの蔵書98冊を借りてその内容を紹介した本です。

自分の本棚を見られるのは「お断り」しますが
他人の本棚を拝見するのは興味深いものが有ります(笑)。
        (表紙は希林さんの孫の内田玄兎君の絵です)
009_202008061948549ca.jpg

希林さんの家は(テレビからですが・・・)いつも整理整頓されていて
余分なものが見当たりません。
本も100冊しか家の中に置かないそうで 新しく気に入った本があると
100冊の中の一冊を人にあげるそうです。

本の中で希林さんが感動した箇所には「赤線」が引かれています。
也哉子さんの夫の本木雅弘さんからは 執筆に役立ててと
希林さんのノートや資料を貸してくれたそうです。

=「言霊」とは ことばに宿ると信じられていた神秘的な霊力=
希林さんのことだまを感じた お気に入りの本の世界を覗かせて頂きました。

010_202008061948569d5.jpg

「あん」ドリアン助川さんの本のページから・・・
映画「あん」ではハンセン病に罹患した主人公を演じていますが
実際に療養施設を訪問して患者さんのお話を聞いたり
どら焼きの餡子を作るために 製菓学校で餡の作り方を学びました。
本の内容ばかりではなくて 希林さんの映画に向けてのエピソードも
楽しく読みました。

どの本も興味がありましたが
紹介されている何冊かを函館図書館から借りて読んでいます。
希林さんの自宅の写真も載せていて 
下の絵は玄兎くんが9歳の時の画「無題」です。

011_2020080619485772b.jpg

PageTop

ルリユールおじさん

『ルリユールおじさん』(絵本) いせひでこ著 2006年9月第一刷発行

033_202007191853044a7.jpg

ある日女の子の大切にしている「植物図鑑」が壊れてしまいました。
修理してくれる所を探していたら
「そんなにだいじな本なら、ルリユールのところに行ってごらん」と
教えて貰いました。

028_20200719185239128.jpg

女の子はパリの街を探して歩き
ルリユールおじさんの工房にたどり着きました。

029_20200719185240826.jpg

おじさんの仕事を見ている女の子の後ろ姿が可愛いです。
032_20200719185303104.jpg

「ルリユール」という言葉には「もう一度つなげる」という意味があります。
一度本をバラバラにして 綴じなおし 表紙も新しくします。
この仕事は日本にはありません。
027_20200719185237163.jpg

いせひでこさんの絵に魅了されました。
子供を書くのは「いわさきちひろ」さんが有名ですが
絵本を読むだけではなく 絵を見ているだけで幸せな気持ちになりました。

030_20200719185242407.jpg

こちらは伊勢英子さんの著書です。
物語の主人公は男性になっていますが「ルリユール M氏」の仕事を見るために
パリにアパートを借りてこの絵本を作りました。

黄ばんで古くなった紙は薬剤に何度も漬けて綺麗にして
皮の表紙も新しく装丁し直します。

製本の60もの工程をすべて手作業でする製本職人は
今では 一桁になったそうです。
031_2020071918530118e.jpg

PageTop

すき焼きを浅草で

「すき焼きを浅草で」平松洋子著 2020年5月第一刷
平松洋子さんはエッセイストで特に食文化と暮らしをテーマに書いています。

今回初めて平松さんの本を読みましたが 文章が軽やかで読み易かったです。

024_20200718102258c09.jpg

写真が一枚もないのに「文章」だけで食べ物の説明や美味しさを表現されていて
私もつい何品か作ってしまいました。

『塩卵』は水から10分茹でた卵を 1カップの水の中に塩小さじ一杯の塩水を作り
ビニール袋の中に入れ冷蔵庫でひと晩置くだけです。

023_2020071810225728a.jpg

ひと晩置くと塩味風味のゆで卵が出来ました。
最初の一口目は「ガツンと塩味」はしませんが 
口の中の遠くのほうで 上品な塩味を感じました。

この塩卵を平松流に表現すると
=ゆで卵はもふもふと優しいが、こっちの塩卵は、
白身がシャキッきゅきゅっと締まって、食べ口がすっきりキレがいい。=

(私には難解な表現です・・・キレがいいのはアサヒスーパードライだけです私には)

026_202007190651092fb.jpg

『あぶたま』
油揚げの中に生卵を入れて 爪楊枝で口を止めて
醤油とみりんで煮た卵料理がありますが 
油揚げの「あぶ」と卵の「たま」でこう呼ぶそうです。
平松さんが子供の時から馴染んできたそうですが
長い間名前の知らない料理でした。

表紙の画と挿絵は下田昌克さんでそちらの挿し絵も楽しめました。

022_20200718102255af6.jpg

PageTop