はこだて散歩日和(パッチワーク日和)

素敵な日本人

=素敵な日本人= 東野圭吾著 2017年4月初版一刷発行
期待を裏切らない 東野圭吾の短編集です。
この一冊に9編の物語が詰まっていました。
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本の帯に
”たとえば、毎日寝る前に一編。ゆっくり、読んでください。
豊穣で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。”

次々と読みたいのを我慢して 毎夜一話づつ読みました。
=サファイアの軌跡=
小学校5年生の未玖(みく)は学校の帰り道にある神社で『お金持ちになれますように』と
お祈りをします。父を事故で亡くし 母は昼はスーパーで夜は居酒屋で働いていて
いつも疲れた様子。そんな母のためにお祈りしました。
その時、神社を出ようとした 鳥居の前で 薄茶色の縞柄の猫に出会います。
『何か用?』と尋ねられた気がしました。 体を撫でると未玖の手をぺろりと舐めて
『腹へってるんだよ』と言われた気がして ランドセルの中から給食のパンをあげましたが
『何だよ、もっとましなものがないのかよ』猫と心の中の会話をしました。

猫に”イナリ”という名前を付け ピンクの首輪をつけます。
マシュマロが好物で 学校帰りに神社に寄るのが日課になりますが
ある日突然姿を消しました。(話を端折ります・・・イナリは交通事故で亡くなります)

  (我が家の庭の牡丹 手入れをしないのに毎年花を咲かせてくれます)
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大人になった未玖は ペットの美容室でトリマーの仕事をしていました。
ある日、隣の動物病院で雄のペルシャ猫を連れている男性の前を
通り過ぎようとした未玖は その”サファイア”という名前の猫に
驚いたように目を見張ってしまいました。抱かせてもらうと
人には懐かない猫なのに 未玖の膝の上でおとなしくしています。
そして未玖の買ってきたマシュマロを食べ始めました。
イナリだったのですヨ!!

あらすじはこの辺で・・・ 死んだ猫のイナリが なぜ、ペルシャ猫になったのか(?)が
東野圭吾ワールドです。 彼のミステリーに魅了されました。
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=今回のおやつは アイスです=
北海道の冬の室内はとっても暖かくて 冬でもアイスとビールは外せません(笑)。

クランチチョコとバタークッキーに アイスが挟んでいて
このコラボを考えた ロッテさん!企業努力ですね。美味しいです!!
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我が家の定番です。 長さが8センチの小さなアイスですが 
4種類の味がひと箱に入っています。
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表記の通り ウエハースにアイスがサンドしていて
サック・サクの歯触りが 癖になります。こちらも美味しくて申し分ございません(笑)。
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おべんとうの時間

とっても私好みの本です。
=お弁当の時間= 2010年4月第一刷発行 (写真)阿部了 (文)阿部直美
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この本は日本全国の無名の市井の人々が39名紹介されています。
取材を始めた当時は、全日空の『翼の王国』に掲載されている訳ではないので
突然のお電話で”お弁当を取材させて下さい”と言っても断られる事が多かったのですが
それでも2007年4月の時点でスタートから80名の方を取材しています。

(下の写真)この方は土屋継雄さん 群馬県吾妻郡 お仕事は池上通運 集乳
次のページにインタビューが載っています。

=牛舎を回って、絞った牛乳を集めるのが仕事です。牛舎とJAの間を何往復かします。
仕事柄、昼の休憩時間がないんで、ちょっとした合間を見つけて 食べるんです。
母ちゃんにお願いできればいいんでしょうけど、何しろ朝3時には起きるんで
自分で、でっかいおにぎりを作ります。母ちゃんと保育士をしている娘と一緒に、
わいわい夕食を食べていると、家族っていいなぁっていつも思います。=

ここまで読むと 前のページに戻ってお父さんの握った大きなおにぎりを見ました。
無骨なんだけど 美味しそうなおにぎりです。
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千家るりさん 北海道・阿寒町 アイヌ歌舞手
=中学を卒業して、この仕事に就きました。踊っている時が、一番楽しいです。
ステージの裏の楽屋で、いつも昼食を食べています。母がいつも作ってくれます。
父は木彫り職人で、熊やニポポ人形を彫っています。
私は、父の作る髪留めが好きです。=
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佐藤はるかさん 北海道函館市 FMイルカ ラジオ・パーソナリティ
この方が126ページで出てきてびっくりぽん!だっていつも FMイルカを聞いています。
スタジオから”はるかちゃ~~ん”と、呼ぶので会ったことがない私も”はるかちゃん”です。

=中継車の中でお弁当を食べていると、窓から覗かれたり、手を振られたりすることが
たまにあるんです。そうしたら、食事中でも必ず車から降りて挨拶するようにしています。
中継車”いるか号”で函館市内を回っています。余裕がある日は
立待岬や啄木公園に車を停めて、海を見ながらお弁当タイムです。=
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小茂田良子さん 群馬県桐生市 おばあちゃん
この方の写真を見たときに とっても上品で穏やかなお顔で
この様な年の取り方をしたいと思いました。

=私が生まれてすぐに父が死んで 母は私をひとりで育てられなかったのでしょう。
すぐに私は、子どものいなかった夫婦に養子に出されました。
養子先の父は西陣織につける絵描きだったの。ハイカラな生活だったんですよ。
優しい父でね、オムレツとかビフテキなんかを食べに連れて行ったもらいました。
父が道楽が過ぎたんでしょう離婚したの。母は群馬県の桐生市で後家さんに入ったの。
府立第一高等女学校の時に父が死んで 母が私を迎えに来てくれたんです。=
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文章はほんの一部です。
どのお弁当も美味しそうで、いろんな人の人生が詰まっていました。
読み応えのある本ですよ。
(阿部了さんはNHK中井貴一のサラメシにも出ています。
放送を見た日は、茶畑で働いているおばあちゃんを写していましたが
どの方も笑顔で”美人に”撮れていました。彼の腕とお人柄でしょうね)
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圏内ちゃん

プロローグを読み始めたら ツイッターやブログをしていると
こんなことも”アリ”だと・・・怖くなりました。
圏内ちゃん 七尾与史(ななお よし)著 平成26年10月発行 新潮文庫

                      (表紙が曲がるので クリップでとめたの)
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赤堀黄太は大学4年生 交際中の優子の父のコネで
育児用品を扱う 大手企業 ベビーベビー堂から 内定を貰っています。

前日にバイトに向かう電車の中で 泣きわめく子供をあやしている若い母親を見かけます。
あろうことか 電車を降りるときに その子のおでこに デコピンをします。

その日のアルバイトでもミスをして 日中からの苛立ちを ツイッターにぶつけました。

=泣きわめくガキがムカついたから降りがけにデコピンしたった。
そもそも幼児を電車にのせるんじゃねーよ。(以下省略)=

これがきっかけで 黄太のツイッターに”初心者ママ”からの反論が来ます。

                       (我が家の庭にスズランが咲いています。)
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彼女への返信を書きながら 見知らぬ相手をやり込めるのは気持ちがいい。
子育て女の”社会が協力してくれて当たり前”という発想にはムシズがはしりました。

次の朝 友人の電話で起きた黄太は 自分のツイッターが三万数千件のコメントで
=(撃退)敬明大学の学生が幼児に暴行!子育て母は電車に乗るなと暴言(粛清)=と、
載っていたのです。黄太の何気ない日常の写真の後ろに入り込んでいる景色や
過去の記事から 彼の大学名・優子の名前やバイト先・優子の父の会社までが
世間の目に晒されていて ベビーベビー堂への苦情も殺到して・・・・
一夜にして彼はすべてを失い行方不明になりました。

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プロローグでこんなですから この先が面白くて 退屈させないストーリーです。
題名の”圏内ちゃん”は、生身の人間と会話するのが苦手で 引きこもりの生活ですが。
ひとたびオンライン掲示板を開けば ハンドルネームの圏内ちゃんはカリスマ的存在で 
驚くべき情報収集力と推理力で 炎上した匿名アカウント名を特定します。

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ある日、圏内ちゃんは 左手を切り取られた 女性殺人事件に巻き込まれて行きます。

=作者紹介= 昭和44年浜松市生れ ”このミステリーがすごい!”大賞に応募した作品が
最終選考に残る。2010年作家デビュー。現在も歯科医として歯科医院を経営。

左手がキーワードですが ミステリーなので・・・・教えられません(笑)。
(隣に住むJKに面白い本があったら貸してと言ったら この本を勧められました)
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=今日のおやつ=
弘前に旅行した方からのお土産です。青森県は全国一のリンゴの産地です。
桃山という和菓子の餡にリンゴの果肉を混ぜ込んでいて
ほのかにリンゴの香りがする美味しいお菓子でした。
皇太子殿下へお出ししたお菓子と聞いただけで 更に美味しさが倍増(笑)。
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お母さん、旅はじめました

今回は私好みの本を紹介します。
”お母さん、旅はじめました”  後藤由紀子著 2016年12月初版発行
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                     (リカちゃんの洋服はお嫁さんのお友達製)

後藤由紀子さんは静岡県沼津市で"hal"と言う雑貨店を経営しています。
子供さん2人も手が掛からなくなり 確かな知り合いからの【口コミ】での旅行記です。
行った先は6か所です。私のお勧めと云うか 行きたい場所”東京編”です。

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まずは 池波正太郎さんが愛した”山の上ホテル”でリンゴのキャラメリゼを頂きます。
後藤由紀子さんの筆の力でしょうか?文書が上手です。
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こちらは明治大学内の 阿久悠記念館。
阿久悠さんの楽曲のジャケット写真がズラリ。
学食からの眺めは最高で 娘さんの好きな”オムライス”を頂きました。

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次は神田神保町の古書街を散策。
餃子が美味しい”天鴻餃子房”へ・・・・お手頃値段に こちらも嬉しいです!!
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私が是非行きたいと思った”グリル佐久良”50年も続けている洋食店です。
カニクリームコロッケ・ビーフシチューの写真が美味しそうな雰囲気です。

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方向音痴の私でも行けそうな地図がついていて
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今回の行った先の 料金が付いていました。
主婦には嬉しい心遣いです。
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私のブログに来ていただく方にも 写真や文章が上手な方が数人います。
ブログを読みながら その方の後を一緒に歩いている気持ちになれます。
この本も、予定をキッチリ立てず時間に縛られない旅行記で、
行っていないのに楽しい気持ちになれる本でした。
(私も旅行のため 11日まで留守にします
その期間コメントの返事が書けなくてごめんなさい。)

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いとの森の家

いとの森の家 東直子著 2014年10月第一刷発行
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福岡市内の団地に住んでいた”かなちゃん”一家 
福岡県糸島半島にある田園地帯の森の中に家を建てました。

転校初日 都会から来たかなちゃんは田舎の洗礼を受けます。
朝から降り続いた雨で 通学路には 車にひかれたおびただしい数の蛙が・・・。
長靴をはいた足の下で 踏みつけてゆく様子に 学校に着いたとたん
トイレに駆け込み そのまま保健室で二時間眠ります。
心配する先生には 
『道路で踏みつけたカエルが気持ち悪かった』と言ったら
いかにも田舎生活に溶け込めない都会っ子を強調するようで言えません。

最初のページがこの場面から始まる物語・・・・グングン私を引き付けますが
児童書ではありません。
私の子供のころも蛙が沢山いて、この光景を突然思い出しました。

ある日お姉ちゃんと森の中を散歩していると 
白い壁のオレンジ色の瓦屋根の家を見つけます。
(上の表紙に出ています)
アメリカ帰りの(国の政策でハワイやブラジルなどに移民した方です、)
おハルさんというお婆さんと出会います。このおハルさんは死刑囚と文通をしたり
可愛い小物を作って面会に行っています。
このお話は東直子さんが小さい時に経験した事をフィクションにしています。
実在の死刑囚の母として知られる白石ハルさんとの思い出が
この小説のベースになっています。

お友達の咲子ちゃんとの会話です。
『死刑囚の人って、死になさいって裁判で決められて、そのことを受け入れて
自分は死ぬんだな、自分がしたことで死ぬしかないって頭の中では理解してても
それでも、やっぱり生きていたいって思うんやろうね。
でも、おハルさんはそれを知っていて
少しでも楽しい気持ちになれるものを 持って行ってあげとるんやと思う』

『うん、それで死刑囚の人も、残したいんやろうね。自分が生きとったことを
そしたら ちょっとでも、死ぬのが、楽になるのかな』
福岡弁のこの二人の会話が良いですね。
でもここを読んでいて 小学校4年生がこんな会話をするかしら?と
疑問に思った私です。
お父さんの転勤で一年間しか 糸島には住みませんが
学校や地域の人々との行事が、かなちゃん目線で楽しめた小説でした。

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いつもの生協のドドックで購入。
宮崎のゆずを使用したと書いていますが、福岡県筑後市 江口製菓(株)でした。
ゆずの香りと味が美味しい最中でした。ご馳走様でした。
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