はこだて散歩日和(パッチワーク日和)

ツバキ文具店

=ツバキ文具店= 小川糸 2016年4月第一刷発行
今年の3月に図書館に予約して 早7ケ月ようやく手元に届きました。

今年の4月にNHKでドラマ化されて見ました。
            (お人形はビスクドール 陶器で出来た人形です)
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小川糸さんは好きな作家さんです。
読んでいて どうしてもドラマと被さる部分があって
雨宮鳩子役 多部未華子さん 
バーバラ婦人役 江波杏子さん
男爵役 奥田瑛二さんが出てきて
本を読んでいて「気が散りました」。

本の最初に鎌倉の地図が載っていて 本を読みながら地図を見てしまいました。
小川糸さんは 鎌倉がお好きなんでしょうか?
私もこの本を持参して 新光の稲荷ずしや 
sahanの季節のおかずとお味噌汁を頂きたいと思いました。

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ママ、もっと自信をもって

=ママ、もっと自信をもって= 中川季枝子著 2016年4月第一版第一刷発行
子育てを思い返すと 息子にとってどんなお母さんだったか(?)と
自信がない私ですが、
そんなお母さんに応援の本だと思って紹介します。

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「ぐりとぐら」の作者の中川季枝子さんは、
学校を卒業してから17年間保育士として働いていました。
その間出会った子供たちに向けて「ぐりとぐら」を書きました。

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=子供の喜びに敏感でいて=
保育園にお迎えに来た時に「今日はいい子だった?」とか「けんかしなかった」とか
「悪いことをしなかった?」と聞くお母さんは、困ったお母さんです。
それよりもどんな嬉しいことがあったのか?と聞くことのほうが、
子供は嬉しいことや楽しかった事を、いっぱい探します。
中川さんは「ママのお弁当おいしそうね」「お母さんは優しいね」の声をかけたり
励ますときには「お母さんが喜ぶわよ」というと 子供はニコニコします。
「私が良いなと思うお母さんは、
子供の喜びに一緒になって喜んであげるお母さんです。」

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=「25歳以上」の絵本を選ぶ=
絵本を選ぶポイントです。「面白く・分かりやすく・ハッキリ」とした本が基本です。
本には何歳用と書いていますが あまり気にしないほうが良いそうです。
出版から四半世紀経った今も読み継がれている本なら安心と云うのが
世界共通の選書の基準です。

中川さんの保育園では、2歳児や3歳児に最初に読む本は
「ちいさなねこ」石井桃子著でした。


どんな本か気になって 図書館から借りて読みました。

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子猫はある日、一人で出かけます。
どんどん走っている絵が 画面いっぱいに広がります。
絵が漫画チックではありません。

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子供につかまりそうになったり 自動車に轢かれそうになったり 
とうとう大きな犬に追いかけられて 木の上に登ります。
木の上で「にぁお! にぁお!」と泣いていると 探しに来たお母さんに
助けられました。

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最後のページは 
「大きな部屋で 小さな猫が お母さんのおっぱいを飲んでいる」
この文章のみですが・・・。
まったりとお母さんのおっぱいを飲んでいる姿だけで
園児にはたくさんの言葉の説明は必要ないですね。

ママもっと自信をもっての本の題名は、お母さんに向けていますが
孫のいるおばあちゃんにもおススメします。
=嫁・姑の距離間=の参考になります。
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てのひらのほくろ村

=てのひらのほくろ村= スズキコージ著 2004年4月第一刷発行
この本は 
「絵本があってよかったな」の内田麟太郎さんの本の中で紹介していました。
内田さんが、編集者からエッセイを書きませんか?と話を持ち込まれますが
その人が{こんなものを}と送ってくれたのが「てのひらのほくろ村」でした。
少年コージさんの貧しくとも温かい少年時代の自伝です。
おまけに抱腹絶倒の自伝でした。
(1987年理論社から出ていたのが絶版になり、 2004年架空社から再出版)
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スズキコージさんは1948年2月生まれです。
夫と同じ昭和23年生まれ 戦後のベビーブームで 一クラス60人は普通です。
コージさんの小学校の頃の話が書かれていますが 読んでいてとっても面白くて
子供のころの観察力と絵を描く事が本当に好きで 両親も暖かく
先生も優しくて スズキコージさんを見守ってくれたのでしょう。 

最後のページには小学校1年生冬休み 二年生夏休み 二年生冬休みの
絵日記も掲載しています。 私がとても関心したのが その文章に
「丁寧」に先生がコメントを書いているのです。

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このスイカの絵は小学校2年生夏休みのものです。
「きょうのひる 静岡のお兄さんがきました。五じごろになると
 おかあさんがすいかを きってくれました。
みんなでおいしいすいかをたべました。」
先生「とてもおいしそうな すいかですね。静岡のお兄さんもきて 
にぎやかになったでしょうね」

画面いっぱいにスイカが書かれています。
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他のページでは 汽車で出かけた絵があって
先生「きしゃのえが とてもうまくかけていて 先生もかんしんしました。
ほかの先生にみせると二年生では うますぎるぐらいだと ほめてくれましたよ」
子供は褒められて育って行きますね。

本の題名ですが。
「ある日、しんがいのしょうちゃらと表で、おとし穴を掘って遊んでいたら、
薬うりの白いヒゲで白装束のおじいさんがやってきて、そこで遊んでいる
子供らの手相を見た。そして、おじいさんは、僕の手を引っぱって、
僕の家へ連れて行った。おっかさんが、また、コージがイタズラをして、怒られて
薬でも買わされるのかなと思ったら、そのおじいさんが言うには
「この子供の右のてのひらの中央に、何万人に一人の黒々としたほくろがあるので
この子は大事に育てなさい」と言い残して、スタスタ去っていった。」
(この本の文章が 稚拙(本人の弁)な書き方で 笑いも沢山ありました。)

現在では そのほくろも 薄くなってほとんど消えてしまった。
生まれ育った村を、そのほくろになぞらえて「てのひらのほくろ村」と名づけました。

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私から・・・「コージ少年は 良い先生に恵まれましたね。
夫の学校は戦争帰りの元特攻隊の先生がいて
すぐ殴ったりする 怖い先生がいたそうですよ。」

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かあさんのこころ

=かあさんのこころ= 内田麟太郎(文) 味戸ケイコ(絵) 
2005年6月第一刷発行
(前回から 麟太郎さんの本の話題が続きます。)
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=本の扉から=
「どの子も無条件に愛されてほしい・・・・・。それがいま、私の一番の願いです。
悲しい時を過ごさなければならなかった子は、自分を愛せない子になります。
それをと取りもどせるのは、ただ優しい人との出会いだけです。
これはちいさな自伝でもあります。  内田麟太郎」

こどもの ころ。 ぼくは ぼくの かなしみしか しらなかった。
いつも かなしみの そこで うずくまっていた。

ぼくは つりを つづけた。 うちへ かえりたくなくて。(中略)

ゆきが ぼくの かたを しろくする。
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その ほしを さがした。その ほしは  みつからなかった。かあさんのほし。
ぼくも ほしに なりたかった。かあさんの となりで。
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ぼくは おじいさんに なっていた。 むすめが こどもを だく。
こどもが むすめに ほおずりをする。・・・・・ママ。・・・・・ママ。

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ぼくは なみだが あふれてきた。 
わかくして なくなった かあさんに わびていた。
ぼくの かなしみより ずっと ずっと ふかかった 
かあさんの かなしみが みえてきた。

おさない ぼくを のこし、しんでいった かあさんの かなしみ。
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かあさんの きもちが いまは わかる。
「しあわせに なってね」
「かあさんよりも ながいきしてね」
かあさんの こころは のはら。 はるの のはら。

血の繋がっている親子でさえ それぞれの家庭の事情があります。
父が家の中で 大声で怒鳴ったり 物をぶつけたり 幸せな子供時代だと
思っていませんでした(90歳で亡くなるまで 短気は直りませんでした)。
でも麟太郎さんと同じく 孫が 愛情たっぷりとすくすくと育つ姿を見て
その姿に自分を重ね合わせて=自分を育て直せた=と思っています。
子供は穏やかな家庭の中で 愛情いっぱいに育つ権利があります。

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絵本があってよかったな

=絵本があってよかったな= 内田麟太郎著 2006年7月第一版発行

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内田麟太郎さんは絵本の文章を書く方ですが 
絵詞(えことば)作家と、ご自分では言っています。
荒井良二さんや長新太さん 長野ヒデ子さんの絵に文章を書いていますので
一度は手に取ったことがあると思います。
1941年福岡県生まれ 6歳で実母を亡くします。
父は翌年2人の男の子を連れた継母と結婚します。
新しい妻への「愛のカタチ」か? 麟太郎少年の母の写真を処分します。

新しい母は 麟太郎少年とその弟を「ことごとく冷たく扱いました」
小5で万引きや家出 
もう少し大きくなってからは睡眠薬中毒で暴力を振るうようになり
自殺に失敗した時に 父は母に言ったそうです。
「イエス・キリストのように愛せないのか」と
継母は「わたしには、できまっせん」と言ったそうです。

その後上京 
長新太さんとの絵本「さかさまライオン」が第9回絵本にっぽん大賞を受賞。
その時大牟田にいる継母に電話で伝えたら
「お父さんが生きていたら」と泣いてくれて 
.「この母との喧嘩は終わった」と感じます。

55歳ころに福岡への講演のついでに家へ寄った麟太郎さんに
「麟ちゃん、愛さなくてごめんね」と謝ったそうです。

こんな子供時代の事を思いながら書いた絵本
=おかあさんになるってどんなこと=を借りて読みました。
お友達と遊ぶウサギの子供の話です。
ミミちゃんが赤ちゃんのぬいぐるみを持って 
今日はこの子のお母さんになるのと言います。
ターくんは聞きます「おかあさんになるってどんなこと?」
たとえば 「子供の名前を呼ぶことよ」「手をつないで歩くことよ」
「ギュッと抱きしめることよ」
(麟太郎さんの子供時代を考えると 
どんなにか寂しい思いをして育ったのか胸が痛みます)
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絵詞(えことば)作家についての文章です。
「絵本には絵本の文章がある。絵本の文章は文学であってはなりません」

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子供のために文章を書く私が、
継母への復讐心の感情を持っていた事をエッセイで公開したら 
西村繁男さんから「絵本があってよかったな」との言葉をもらい
本の題名に使いました。
次回は麟太郎さんの自伝的な絵本を紹介します。
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(マリアちゃんの着ている服は お嫁さんのお友達が作ってくれました。
プロ級の腕前ですね。)

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