はこだて散歩日和(パッチワーク日和)

大家さんと僕


=大家さんと僕= 矢部太郎著
2017年10月30日初版発行
なんと!たったひと月で 第五刷です。

函館図書館の新刊情報で予約しました。
本の内容は、全然把握していなくて 「小説」だと思っていました。

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ところが漫画で・・・・読んでいるうちに この大家さんの魅力にはまりました。
大家さんは終戦の年に17歳 今年90歳になります。
読み進めてゆくと かなりのお嬢様だったみたいです。
頭脳明晰でユーモアセンスがあります。

太郎さんは二世帯住宅の二階を借りていますが 夜遅くに帰ったら
玄関に洗濯物を取り込んでいて「畳んで」置いてあったりと
読んでいる私も驚きましたが 大家さんの人柄と矢部太郎さんの人柄が
家族のような関係になってゆく過程が書かれています。

本を読んでいて「この大家さんにぜひ一度お会いしたい」と思いました。
心がほんわかして とっても面白かったです。


下はボケボケの写真です。
孫の中学校の制服姿 ブレザーが大きいと言っていますが
三年間着るんだから この位が良いよ~。

お姉さんの姿になって・・・・成長は嬉しいけど
ホッとしたような 少し寂しいおばあちゃんでした。

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ココミル函館

=ココミル函館= JTBパブリッシング発行 2017年11月改訂五版 800円
函館に関する 旅行案内本は興味を持って見ています。
ほぼ 観光客のみに向けて書いていますが この本は函館に住んでいても
十分楽しめる観光案内本です!!
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函館の特徴ある建物「和洋折衷住宅」についても詳しく説明があります。
明治11年(1878年)の大火の後の都市計画の方針で
「ロシアのウラジオストクの街並みにならい」作られました。
船が港に入るときに 坂になった街並みが
洋風の建物に見えるように 函館人の「いいふりこき」
要約すると(見栄っ張り)も一つあります。

この後は青森県弘前にも広がりました。
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函館を語る上では 外せない「戊辰戦争」。
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今でも土方歳三ファンが 最期の地など 訪問者が絶えません。
この像は「五稜郭タワー」にあります。
写真で見ると イケメンな容姿です!!
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1853年黒船を率いて神奈川県浦賀に来港。
翌年下田と函館を開港させたペリーさんの像は
元町公園に函館港を見下ろす形で建っています。
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函館は海鮮丼だけではなくて
洋食も明治12年(1879年)創業 五島軒本店。
ここは建物も 見る価値があります。
写真はビーフシチューです。
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函館土産 牛乳・チーズを使った物が美味しいです。
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函館に来たら 是非 のんびりと街歩きをして欲しいです。
築80~100年の建物をリノベーションした「カフェ」で
疲れたら休んでください。
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古い建物を使った雑貨屋さんも・・・・。
見ているだけで楽しめます!!
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私がブログを書く上で参考にしている本です。
=市電でめぐる函館100選= 大西剛・中尾仁彦著 1429円
この本一冊で「函館検定」に合格した方がいます。
「ココミル函館」は 観光客相手のみのお店ではなくて
函館市民にも 愛されているお店が載っていて 好感が持てました。
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ありがとうのかんづめ

今回は俵万智さんの本を二冊紹介します。
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=ありがとうのかんづめ= 2017年11月初版発行
俵万智さんのひとり息子「たくみん」が 幼稚園年中から小学校5年生までの
短歌とエッセイを綴った本です。
たくみんが小学校の時に 
ほかのお母さん方と一緒に 読み聞かせのボランティア活動をします。

「読み聞かせボランティーアの おばちゃんとして 戸を開ける 一年二組」

絵本の選び方というのは、好みなどもあるし,
自分の目だけだと、どうしても偏ってしまいます。
ナンセンス絵本「ぶたのたね」は俵さんの得意な一冊。
何ども読んで 文章が頭に入って 子供の反応も予想できますが
教室が笑いで包まれると、実に気分が良いそうです。

『・・・・が、これも行き過ぎは、要注意。
読み聞かせの主役は、あくまでも絵本だ。
「今日の本面白かったね」と言われれば大成功。
「今日のおばちゃんおもしろかったね」と言われないようにしましょう・・・・と
「読み聞かせハンドブック」には書いてある(ドキッ)。』(本文から)

子供同士の喧嘩を、子供同士で解決してゆく様子等が
お母さん目線で書いていて 読んでいて楽しい一冊でした。
(今子育て中のお母さんにもお勧めします)

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=トリアングル= 2004年5月初版発行
こちらの本も 文中に「短歌」が差し込まれています。
テンポよく物語が進んでいき、俵万智さんは小説も得意だと思いました。
33歳の「香里(かおり)」 7歳年下のミュージシャン志望の「圭」26歳
12歳年上45歳の「М」世間の言い方では 香里とは不倫の関係です。
それが9年も続いていて・・・・この長さにも驚きました。

それは香里に結婚願望がないのと 経済的に自立しているのと
Мのそばにいる心地よさが一番の理由です。

圭とも同時進行しますが だんだん圭の独占欲や
売れないミュージシャンの自信過剰なところが嫌になります。
読んでいる途中でこれは俵万智さんの「私小説」だと気が付きました。

小説としては面白いけれど Мの奥さんや娘 圭が後から読んだらと思うと
いたたまれない気持ちになりました。
子供が欲しい所で終わっていますが、この本の続編も読みたいところです。
特にМが奥様にどのような落とし前をつけるのか知りたいな(笑)。

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色街遺産を歩く

=色街遺産を歩く=  八木澤高明著 2017年1月初版発行

                (左 グリーンのコート姿 マリアちゃん)
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本を読んでいると 知らなかった事が分かり 勉強になりますが・・・・・
知らなかったでは「済まされない」女の歴史を。

著者の八木澤さんは2000年頃から 
全国の色街があったところを訪ね歩いています。
北は北海道「すすきの遊郭」 函館「大森遊郭」南は沖縄まで。
日本の歴史を振り返ると「万葉集」に 
遊行女婦(うかれめ)が娼婦として書かれています。

この本の中では42か所が記載されていますが
その中の一つ「吉原遊郭」(東京都台東区千束)を紹介しましょう。
ここの歴史は400年。当時の遺構はわずかに残る石段だけです。

吉原の遊女は「女衒(ぜげん)」によって買い取られてきました。
親に支払われる金額は 五両から十両(一両は10万円ほど)
18歳で水揚げされ「遊女」になります。約十年で年季明けとなります。

当時は梅毒にかかり働けなくなった遊女は 満足な食事を与えられることなく
妓楼の地下の部屋に押し込められて 死んだ遊女たちはむしろに巻かれて
当時の投げ込み寺の「三ノ輪・浄閑寺」に運ばれました。

遊女たちの年齢は 二十歳そこそこで その数は二万数千体だそうです。
運よく年季を迎えても 帰る故郷もなく また娼婦をするしかありません。

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終戦後は米兵の乱交に悩まされ 
(沖縄だけではなく)基地のそばに色街が作られました。
昭和33年(1958年)に売春防止法が出来ましたが
以降 小料理屋の看板を隠れ蓑にして 函館市大森町でも
売春は続いていたそうです。
(読後やりきれない思いでいっぱいでした)

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ランチ酒

=ランチ酒=  原田ひ香著 2017年11月初版発行

「ねぇ~リカちゃん毎日寒いよねぇ~~」
「そうねぇ~~さくらちゃん もう少しの辛抱だねぇ~~」
                  (赤いコート姿はリカちゃん)
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この題に惹かれて読みました!!
離婚して娘は夫と両親に育てられた方が 娘のためと思い
一人で生きてゆく 犬森祥子
昔からの男友達の 亀山が営む「中野お助け本舗」で
見守り屋の仕事に就きます。

営業時間は夜から朝まで
訳アリの客からの依頼が入ると 人やペットなど 寝ずの番で見守ります。

仕事を終えた後の ランチと酒が彼女の心を癒します。
(本当は置いてきた娘を思うと 酔っぱらって寝てしまいたいのです)

この本に出て来るお店は「実在する」お店です。
女性版「孤独のグルメ」です。

                    (キルトが終わったパターンを紹介)
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全部で16のお話が載っています。
依頼者の人生模様を織り込みながらも・・・・・。 
祥子さんの娘「明里」小学校2年生との月に一回の面会日 
事前に食べたい食事の要望も、元夫に聞きます。

”唐揚げ”の要望で美味しいお店に連れて行きますが
「これ おいしくない」との明里でした。

祥子さんは思い出しました。幼稚園の時に作っていた「唐揚げ」
市販の大手メーカーのから揚げ粉だったと。
お弁当を作り 元住んでした家の前で 元旦那を待って渡しました。

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この本に登場する人たちは みんな一生懸命に生きている人たちで
共鳴できる人がたくさん出てきます。

原田ひ香さんの筆に掛かると「心温まる物語」になります。
お勧めの一冊です!!

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