はこだて散歩日和(パッチワーク日和)

野蛮な読書

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野蛮な読書 平松洋子著2011年10月第一刷発行

私の本の借り方ですが 小説とエッセイ等を4~5冊混ぜて借ります。
ある時 面白い小説を 2冊同時進行で読んだら
(その時の気分で読む本を決めているので) 
二つの物語がナント私の中で合体していました(笑)。
それ以来エッセイを中に挟む事にしました。

エッセイですが 軽い内容の本もあって、こんな時には読後がっかりします。
今回は平松洋子さん初めてです。内容がギッシリ詰まったエッセイでした。
ご自身が読んだ130冊ほどの本や資料を エッセイに載せています。
(読みながら気になった本は 図書館に予約を入れました。
これまで私の読んだ本も取り上げていて感動した部分が一緒で嬉しかったです。)

『こどものころ、布団にもぐりこんで本を読むのが大好きだった。
昼でも、とうぜん布団。こたつは落ち着かない。』小学校4年生の時
学校の図書館で借りた”江戸川乱歩全集”を、布団にもぐって背筋を凍りつかせ読みます。
ページをめくると 一歩も歩かないのに 本の世界に行けたと書いています。

たくさん紹介したい箇所があるのですが 私が興味を持った話を一つ。
『奇しくも棟方志功は太宰治にも縁があった。太宰治が中学二年の時
青森県寺町のアンデレ教会の隣の花屋に飾ってあった油絵を二円で買う。
その作者こそ棟方志功。
その事実を昭和16年に発表した随筆”青森”の中に記している。
ただし、縁は育たなかった。さる祝賀会にぐうぜん同席したとき、
棟方志功は微妙な違和感をおぼえた。』

『その、物思う節を思わせるようなニヤニヤ感の強い、青っぽい風貌が、なんとなく
私の肌合いと合わなかったからでもあったようでした。太宰氏もやはり、
わたくしを好かない人間と思ったことでしょう。』棟方志功”板極道”より。

人は第一印象で 苦手オーラを出すと 相手にも伝わると云うことでしょうか?
                      
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               (早速きたあかりさんから頂いたボタンを額に入れました)

”春昼”のページで、温かいお昼に 銀座まで”ヴァレリオ・ベッルーティ展”を見に行きますが
どんな作品か気になり ネットで調べましたら この本の表紙でした。

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チクチクさんともりのかいぶつ

チクチクさんともりのかいぶつ 作・絵 すまいるママ
2010年2月第一版 第一刷発行
孫のために たくさんの絵本を読み聞かせましたが 私が気に入った一冊を紹介します。
布好きの私は この絵本を眺めているだけで幸せな気分になります。
                      (リカちゃんの洋服はママのお友達が作成)
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チクチクさんは はりねずみの仕立て屋さんです。
きれいな色の気球に乗って 世界中を旅しています。
写真では分かりずらいと思いますが イラストではなくて 
布やレースを使用しています。(布絵本ではありません。)
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ある日チクチクさんは小さな森にやってきました。
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着られなくなった古い服、小さくなった子供の服はありませんか~(^^♪
使えるものに仕立てますよ~♪
と歌うと すぐに行列ができました。
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チクチクさんは背中から針と糸を出すと 楽しそうに縫い始めました。
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この素材は フェルトやレースや布で見ているだけでも楽しくなります。
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お猿の村長さんが森に果物を取りに行くと 怪物に服を破られたと言います。
ところが怪物の正体は 恐竜の子供だったのです。
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僕の名前は”ガオガオ”僕もきれいな服を着たかったんだ~と泣きました。
涙がしずくの形のビーズを使っています。
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みんなから洋服を集め 四角に切り・・・
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森のみんなで チクチクと縫い始めました。
この真ん中の黄色い布を忘れないでね!
(次回に登場します)
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ポケットをたくさんつけた ガオガオの洋服が完成。
いつまでも 仲良く暮らしましたとさ。
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=おしまい=
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作者の紹介
すまいるママさんは 3人の子供のパパです。1974年生まれ 
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業 2004年より布絵本作家として活動
絵本・イラスト・保育教材・チロルチョコのパッケージデザインも手掛ける。
手芸好きにはたまらない絵本です。興味のある方は、手に取って見て下さいね!!

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ヨーコさんの”言葉”

ヨーコさんの言葉 わけがわからん 佐野洋子著 (絵)北村裕花
2017年1月25日 第一刷発行を読みました。
佐野洋子さんは”100万回生きたねこ”の絵本の著者でもあります。
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NHK Eテレの番組”ヨーコさんの言葉”を書籍化した第三弾です。
人生を豊かに生きる方法を綴った 選りすぐりのエッセイとイラストの本です。
初めて読みました。Eテレの番組も知りませんでした。
洋子さんの歯にきぬ着せぬエッセイで 誰が読んでも
一つぐらい自分に当てはまる 言葉が出ています。

思春期の頃,まっとうな少年少女なら 
あんな大人になりたくないと
一度は親を嫌悪する事があると思いますが・・・・。
(私は父が家庭内で暴言や物をぶつけている姿を見ていて・・・)
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あんな親には決してなるまい 親のふりを見て 我がふりを直すのである。
直したつもりになるのですね。しかしこれは直らない。
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ある日、自分の顔を見て愕然とした。母親の顔に、そっくりなのである。
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似ているどころではない。しわの寄り方、たるみ方、四十歳の私は
四十歳だったころの母と同じなのである。
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私が恐れたのは親に顔が似た事ではなくて
”押しつけがましさや、強情、一人よがり、感情の起伏の激しさ”。まだまだいっぱい。
当時の母の考え方や行為・・・・・。
ところがある日息子が”なんでだよう”と私につっかかる。
そこで洋子さんはゾッとします。これって私とそっくりじゃないと・・・。
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=ちょいと私の話を聞いておくれよ=
上の孫がまだ小学生低学年の頃に
息子の叱り方が強い言葉だったので
私『女の子なんだから もっと優しい言い方があるでしょう』と、
そしたら 息子『自分は母さんに育てられた様に子供を育てている』だってさ!
それも勝ち誇った顔で・・・(笑)。
確かに息子は一人っ子で 私が叱ると逃げ場が無かったかも・・・・。

”育てた様に子は育つ”ですか?ね。

洋子さんの気持ちと近いものがありました。
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春休みの孫が”ビスコッティ”を作って届けてくれました。
孫育てはどうやら成功の様子(笑)。

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よるの美容院

よるの美容院 市川朔久子著 2012年5月22日第一刷発行
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3/22紹介の”紙コップのオリオン”の最後の経歴にこちらの本が
第52回講談社児童文学新人賞受賞と載っていました。

12歳のまゆ子は 両親と離れて遠縁の”ナオコ先生”の元で暮らしています。
まゆ子はつらい記憶のせいで声が出なくなります。
ナオコ先生の営む”ひるま美容院”は古くからのお客さんたちによって支えている
昔ながらの小さいお店です(商店街の中にあります)。

毎週月曜日の夜 閉店後の美容院で ナオコ先生は まゆ子のためだけに
丁寧にまゆ子の髪をシャンプーしてくれます。題名がここから来ています。
ナオコ先生の美容院では季節ごとにシャンプーの香りを変えていて
春は桜の香り。夏はミントの清涼感をきかせたグレープフルーツの香り。
秋はリンゴベースのくだものの香り。冬はハーブをブレンドしたバラの香り。

シャンプーのシーンが秀逸です。読んでいるこちらまで シャンプーの良い香りと
まゆ子の固い気持ちが解れて行くのが手に取るように分かります。
まゆ子はゆっくりとこの美容院で出会った人達によって心が開いて行きます。
一人一人の登場人物を丁寧に書いていて 読んだ後にやさしい気持ちになれます。
こちらも児童書であることを忘れて読んでしまいました。

=本日のおやつ=
長崎のおやつ 甘古呂餅(かんころもち) 初めて食べました。
(いつもの生協のトドックです・・・)
有)伊達本舗 長崎県西海市
触ったら石のように硬くて 失敗したかな?と思いました。
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レンジで温めると柔らかくて ”干し芋”のお味でした。
材料は さつま芋・餅米・砂糖です。
さつま芋を輪切りにして 湯がいて干し上げて作られているそうです。
長崎県五島列島の郷土料理です。
とっても美味しかったです。ご馳走様でした。
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紙コップのオリオン


紙コップのオリオン 市川朔久子著  2013年8月19日 第一刷発行
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主人公の橘論里(たちばなろんり)は中学校2年生の男子。
母と血の繋がらない父(母より4歳年下)と小学2年生の妹有里(あり)の4人暮らし。
ある日学校から帰ると 母が書置きを残していなくなっていました。

母不在のまま 楽天的な父と妹と何とか生活を送ってゆきます。
(普通なら大事件だと思うのですが・・・・)
学校では創立20周年記念の行事の係をやらされる羽目に・・・。

母の旅行先からのブログでその土地の桜の風景・花・星空の写真と
母の短い文章が載せられています。

記念行事に向けて先輩や同級生達との関係が 
初めはめんどくさいと思っていた論里ですが・・。
母の星空の写真をヒントに校庭に紙コップで作ったキャンドルナイトを提案します。
そこから一気に物語が盛り上がりました。
人間は一人では生きられない事を学んでゆくストーリーです。

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いつもの散歩道にある図書室は 歴史小説や東野圭吾などの本が多くて
(きっとリクエストする人の好みになっているのかしら?)
私が選べる本が少ないです(借りてきて読み始めたら前にも借りていた事が多いです)。
受付の親切で笑顔が可愛いお姉さんに
『読み終わった後に心がほっこりする本が読みたい』とお願いしたら
いろんなジャンルから4冊ほど選んでくれました。
この本は ”児童図書”ですが、最後まで楽しめる内容でした。

こちらの施設の窓口では”乾燥リンゴ”を売っています。
障がい者授産施設”ぽぽろ館”で作られている乾燥リンゴは 
七飯町のリンゴのみを使っています。
リンゴの香りがして美味しいですよ。
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